貴方は老化と聞くとどんな現象を想像するでしょうか。

多くの人は、身体的な機能の低下を想像することが多いでしょう。

運動機能の低下、視力の低下、聴力や持久力と云った肉体的な衰退をイメージしがちではありますがそれよりも更に重篤で気をつけなくてはいけないこと、というのが脳老化です。

脳は、人間の全てを司る部位ですからここが老化するとさまざまな能力が低下してしきます。

挙句は、日常生活さえ送れなくなってしまうこともあるなど非常に重篤なものなのです。

脳の老化によって引き起こされる現象

年をとると記憶力が衰えたりする、とは言いますがまさにそれは脳が老化してしまう特徴です。

もちろん、ある程度のことは仕方ないことかもしれないのですがこれは人によって度合いが大きく違うんですね。

記憶力の低下という脳の老化は突き詰めると、アルツハイマーなどにつながっていくことでもあるんです。

一般記憶だけではなく、潜在記憶や長期記憶と言ったものまでも機能しなくなってしまうという、いわゆる痴呆の状態がまさに脳の老化によって引き起こされるものなのです。

こういった脳の老化の度合いは実は生活習慣などが影響していることがあります。

脳の老化が激しくなる原因

脳も身体の一部であるため、加齢とともに老化していきます。

人は年齢を重ねるとともにアミロイドやタウタンパクと呼ばれる有害なタンパク質が脳内に蓄積されていきます。

これらのタンパク質は脳を構成する神経細胞を死滅させ、脳を萎縮させ、これが脳の老化の主な原因になると言われています。

こういった、脳の老化が激しい人というのは実は生活習慣におけることが原因になります。

大きく分けて、4つの原因があるとされておりそれぞれ有酸素運動の不足、新鮮な物事への挑戦意欲の希薄さ、そしてコミュニケーション回数が少なく、時間も少ない、ということ。

そして、最後はメモなどをつける習慣がない、ということが挙げられます。

こう言った生活習慣がどのように脳の老化を早めてしまうのかということについてを詳細に説明しましょう。

脳の老化が激しくなるメカニズム

まず、有酸素運動不足ですから有酸素運動というのは適度な運動と酸素を体に巡らせる機能があるのですが脳というのは血流が良く脳に血液が流れ込むことによって機能を高めます。

これが不足してしまうと、脳に送られる血液や酸素が低下し、同時に運動をしないことで脳の働きが普段から弱まってしまいますので脳の老化が早くなるというわけです。

二つ目の新しい物事への挑戦意欲が希薄、というのはいわば脳に対する新鮮な刺激が少ない、ということです。

脳は、新しい刺激が少ないと脳の伝達力が低くなってしまうということが解明されています。

よく、多趣味な老人はボケにくいなんて言いますがまさにあれは常に新鮮な刺激を受ける機会を作っていることで脳の伝達力が高まっている結果ともいえるでしょう。

そして、人とのコミュニケーションの回数や時間が少ないというのは脳というのは人と顔を合わせて実際に会話をするときが最も機能しているのです。

こちらも、やはり刺激を大きく受けることによって脳の働きを活性化させるという意味があるのでしょう。

最後の、メモについては予定の計画、管理ということを実際に表に出して整理し、行動することによって脳がその整理した情報を記憶し活性化させるということにつながるのです。

だから、メモを普段からつけない人ほど脳の老化は早くなるということですね。

要は脳の老化、というのは普段から脳を使っていない人ほど早く訪れ、逆に脳を普段からたくさん使っているほど年齢を重ねても脳の老化が進みにくい、ということなんです。

快適な第二の人生を送るならばこそ、新しい刺激を受けて脳を老化させないようにしていきたいところですね。

脳は何歳くらいから老化する?

脳の老化は早い人ですと40代から始まります。

この辺りの年代になると脳が徐々に萎縮し、神経細胞が死滅し始めます。そして、60~70代に達するとアルツハイマー病や認知症と呼ばれる重度の疾患を発症するようになります。

脳が老化するとどんな症状が出現するの?

脳の老化は初期症状として物忘れや不眠などを引き起こします。

年を取るにつれて老化がさらに進行していくと、パーキンソン病や認知症、てんかんなどの重度の疾患を発症し、歩行障害、記憶障害、言語障害などにより日常生活に支障をきたすこともあります。

脳を老化を予防するには?

脳の老化を防ぐためには脳に疲れをためないことが最も大切になります。具体的には以下のようなポイントに着目しましょう。

頭を使う作業により脳に適度な刺激を与える。

脳は他の身体器官と同じで、使わないとどんどんさび付いていきます。脳の老化は定年退職後などに進みやすいといわれているため、読書する、手紙書く、囲碁や将棋をするなど脳に適度な刺激を与えてあげることで老化を防ぎましょう。

人との関わりをもつ

家族や友人、仕事仲間などとのコミュニケーションは脳を活性化させて老化を防ぎます。家にこもりがちで人と接する機会が少ない方はそれだけ脳が老化しやすくなるため、できるだけ外に出て多くの人と接することをお勧めします。

食生活に気をつける

健康的で若々しい脳を維持するためには栄養バランスの取れた食事が不可欠です。特にビタミンCやビタミンE、ポリフェノール類などに含まれる抗酸化成分は、脳の老化を促進する有害物質の活性酸素を除去する効果があり、老化防止に役立つとされています。

生活リズムを整える

生活リズムが乱れると脳を構成する神経細胞のバランスが乱され老化が促進されてしまいます。
夜更かしをしない、十分な睡眠時間を確保する、ウォーキングや水泳のような適度な運動を毎日行うなど意識的に生活リズムの改善に努めましょう。

脳の老化に効く薬はあるの?

脳の老化を完全に止めたり、元の状態に戻したりする薬は残念ながら現在のところ存在しません。

しかし、脳の老化を遅らせて、認知症の進行ペースを緩やかにする薬やサプリメントは販売されており、有名なものとしては以下のような製品があります。

アリセプト錠

アリセプト錠はアルツハイマー型の認知症の進行を抑える薬であり、最も古くから用いられている認知症治療薬です。
認知症の中でも意欲が低下したり抑うつ状態になっている人に対して改善効果があるとされています。

メマリー錠

メマリー錠は中等度や高度のアルツハイマー病に用いられる薬です。
認知症の原因の一つに、グルタミン酸と呼ばれる神経伝達物質が脳内で過剰に産生されることがあげられています。メマリー錠はこのグルタミン酸の過剰生成を抑えることで認知症の進行を遅らせる働きをします。

イチョウ葉

イチョウ葉は認知機能を改善させる機能性表示食品として発売されています。
イチョウ葉は日本ではサプリメントとして取り扱われていますが、脳の血液循環を改善させる効果があると言われており、ドイツやフランスなどでは医薬品として用いられています。

日本でも「頭が良くなる」「痴呆予防に効果がある」などの評判で知られ、多くの種類の製品が発売されています。